化学の研究は多様な分野をカバーします。学部では、有機化学・無機化学・分析化学・物理化学・生物化学など多様な科目について総合的な基礎教育が行われます。4年生では研究室配属があり、先端的研究に取り組みます。


化学科では幅広い知識を結集して、物質の問題に取り組みます。
よって、大学の化学を系統的にしっかり習得してもらうことを基本姿勢としています。
有機化学、無機化学、物理化学、生物化学など幅広く、世界標準レベルの大学の教科書
を利用してかなりの時間をかけて教育しています。

化学科の授業の真骨頂は「3年生学生実験」です。これはどの卒業生からも聞かれる言葉です。
3年生の月~金の午後は、この学生実験に取り組み教科書の理解をさらに深めます。研究室に所属する前の、実験をする基本的姿勢や技術、安全対策などを学びます。
そして3年生学生実験ではレポート提出があるので、レポートにまとめる力を鍛えることができます。この力は実社会にも要求される力です。よって、大学の化学を系統的にしっかり習得してもらうことを基本姿勢としています。
- ガイダンス
- 安全講習
- ガラス工作実習
- 分析化学実験
- 無機化学実験
- 有機化学実験
- 生物化学実験(生物化学・生物無機化学)
- 物理化学実験(物性化学・光物理化学・量子化学)
4年生への進級条件を満たすことができると研究室に配属されます。研究室は希望調査をとって割り振りが決められます。特別実験いわゆる卒業研究に取り組みます。研究室の教員の指導の下で、化学の特定の問題について研究を行います。
自然現象の中からどのようにして真理を見出すかについて、貴重な経験をすることができます。4月からおよそ1年間、研究生活を送ります。
約1年間の卒業研究のまとめとして2月下旬に報告書(卒業論文)の提出が求められます。また、3月初旬に発表会が開かれ口頭発表を行います。

オンライン上での教育学習支援システム(TACT)が大学によって提供され、化学科の授業で活用されています。たとえば、電子資料の配布やレポートの提出、教員への質問・メッセージ送信など、利便性の高いICT環境が整えられています。
東海国立大学機構は、マイクロソフト社との間で包括的なライセンス契約を結んでおり、名古屋大学の学生は、同契約に含まれる様々なソフトウェアやサービスを利用することができます。




科学と技術の進歩は目覚しく、大学を卒業して先導的な化学研究の仕事に就きたいと希望する場合には、大学院で勉学及び研究活動を続けることが強く推奨されます。2019年〜2021年の3年間の集計によると、化学科の卒業生の85%以上が大学院に進学しています。この高い進学率は、次代を担う化学者を期待する教育者側の熱望と学生の意欲と共に、社会的な要望、とくに豊かな発想力と創造力を期待する公立の研究機関や産業界側の要求でもあります。
化学教室の大学院は理学研究科の1領域として存在します。その教育課程は博士課程と呼ばれ、前期課程と後期課程から成ります。前期課程を修了した者には修士の学位が授与され、さらに後期課程、約3年で博士(理学)の論文審査が受けられます。博士前期課程の入試は7〜8月に実施されます。学部4年生のときに受験し翌年大学院入学となります。他大学の受験生にも開かれており出願・受験することができます。
「博士号」をもつ人材の創出は当大学院教育の重要なミッションの1つです。高度な先端的学術研究を主体的に進められる人材の育成を目標としており、そのための卓越した研究体制が整えられています。また、日本学術振興会の特別研究員制度、本学メイク・ニュー・スタンダード次世代研究事業など将来の博士研究者をサポートする奨学金制度への応募も可能です。
どんな難しい問題も努力すれば解決できるということを学んだ。