名古屋大学では、学部や大学院問わず様々な支援制度を設けており、他機関が行っている支援制度と併用することで学生が安心して高等教育を受けることが できるよう各種制度を整備しています。
具体的には、入学料免除・猶予、授業料免除、学内機関による大学院生向けのサポート、TA・RA等の雇用を通じて勤務経験を積みながらの支援、宿舎への 入居、学生向け福利厚生制度、そのほか、キャリア支援や就職支援はもちろんのこと各種相談事業も行っています。 これらを活用しながら安定した学生生活を送ることができる環境が整っています。
特に従来より、博士人材については修了後において就職が厳しいのではないか、3年課程を経るより就職した方が有利なのではないか、企業でもアカデミアでもポスト的な問題や社会からの評価はいまだ厳しいのではないか、各種支援体制が薄く経済的負担が大きいのではないか、との懸念がいまだに残っています。ですが近年、国の施策の充実に加えて、博士課程学生同士の領域を超えた交流、複眼的視野の獲得や博士人材に共通して求められるスキルの修得支援、そして国家的な社会課題の解決には博士人材の活躍が不可欠であるとの新たなノルムも醸成されてきていることから、博士課程進学者が現実に増加傾向にあるのもまた事実です。まずは、様々な支援制度がある、ということを知るだけでも安心感が得られて、更には様々な道が開けるのではないでしょうか。
■ TA・RA/QTA・GSI雇用事業
近年、大学院生はTA(teaching assistant)あるいはRA(research assistant)として、学部や大学院の教育・研究に積極的に参加するようになりました。 TAは学部における授業や実験の補助を行うもので、毎年博士前期課程の学生60名程度が採用されています。RAは各研究室で進行する研究プロジェクトに参加し、必要な機器の管理や効果的な研究活動の推進の補助を行うもので、博士後期課程の学生を対象に毎年5 名程度が採用されています。大学院生は、報酬を受けながら教育・研究の指導者となるため、絶好のトレーニングを積む機会を得ることができます。これらTA/RAについては、大学院入学後において、原則半期ごとに区切って募集を行っていきますので積極的に応募して様々な経験をしてほしいと思います。
■ 東海国立大学機構メイク・ニュー・スタンダード次世代研究事業(博士後期課程学生向け)
東海国立大学機構メイク・ニュー・スタンダード次世代研究事業は、令和6年度から新たに開始する学生支援事業です。国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)「次世代研究者挑戦的研究プログラム」と東海国立大学機構によって実施するものですが、これは「知識基盤社会を先導していく、あるいは世界・日本が直面する課題を解決するといった、さまざまな形態で将来の社会に貢献する博士人材の育成」を主な目的としています。研究の最前線に立ち、大学の研究を根底から支えている博士後期課程学生の中で、特に優秀な学生に対して経済的支援を行うことによって、これまで以上に研究に専念できるような環境を用意します。この事業に参加することで、経済的支援が得られるほか、企業等で求められるスキルを身につけるコースに参加したり、ロールモデルとなるリーディング大学院や卓越大学院の修了生等との交流の機会、専門の異なる博士課程学生や海外研究者、価値観の異なるメンター等との交流の機会等に参加することも可能です。これらを通じて、博士後期課程学生が漠然と持っている就職等への不安の払拭、複眼的視野の獲得、人的ネットワークの拡大、身の発想に基づく新たな研究展開や融合研究の創出・進展の促進、そして自身の今後のキャリアデザインを描くことが期待されます。
支援内容:研究専念支援金180,000円/月、研究費250,000円/年 支給
■ 「授業料後払い制度」について(博士前期課程学生向け) 2024年度春学期に係る申請は既に終了
2024年度から開始する同制度は、日本学生支援機構(略称:JASSO)が行う事業です。
制度概要:2024年度博士前期課程在籍者の在学中は授業料を納付する必要が無く、修了後の所得等に応じて、後払いできる制度。別途
「生活費奨学金」として月額2万円又は4万円の貸与も可能。
※ 本制度を利用する場合、最短でも2024年11月まで振込(入金)はありません。
対象者 :2024年4月博士前期課程入学者。学部生時代に「高等教育の修学支援新制度(令和2年度開始:学部生対象)」
(「学生支援制度ページ」一番上のプルダウンメニューに詳細説明有り)の対象者、かつ、就労等を挟まずに進学した者。
留意点①:下記に示す「授業料免除」制度と併用可能。授業料免除を受けることが可能となった場合には、免除後に残る授業料相当額が
本制度の対象となります。
②:JASSOが行う奨学金事業のうち「第1種奨学金」との併用は不可。「第2種奨学金」との併用は可能です。
※ 学部4年次において予約採用候補者(「第1種奨学金」)となり、入学後に「進学届」を提出すると「第1種奨学金」が
適用されることから、別途奨学金受給に係る「辞退」手続きが必要となります。
③:保証制度は「機関補償」のみ選択可能。返還時において、当該保証料を上乗せした額を返還することになります。
④:博士前期課程在籍中における「特に優れた業績による返還免除制度」に申請することは可能です。
⑤:修了後における返還月額については、修了後の所得等に応じて決定されます。
詳細については、学内の教育推進部学生支援課まで問合せ下さい。
■ 入学料免除・徴収猶予制度
入学料免除制度は、①「大学等における修学の支援に関する法律」による減免制度(高等教育の修学支援新制度)、②名古屋大学独自の入学料免除、の2種類があります。さらに名古屋大学独自の制度として、入学料の徴収猶予制度を別途設けています。それぞれ手続き内容や期間や条件が異なりますので、詳細をよく確認した上で申請して下さい。なお、①の制度は「学生支援制度ページ」一番上のプルダウンメニューにある「高等教育の修学支援新制度(令和2年度開始:学部生対象)」の一部となっています。
入学料免除・徴収猶予制度の詳細はこちら
■ 授業料免除制度
授業料免除制度は、①「大学等における修学の支援に関する法律」による減免制度(高等教育の修学支援新制度)、②名古屋大学独自の授業料免除、の2種類があります。それぞれ手続き内容や期間や条件が異なりますので、詳細をよく確認した上で申請して下さい。なお、①の制度は「学生支援制度ページ」一番上のプルダウンメニューにある「高等教育の修学支援新制度(令和2年度開始:学部生対象)」の一部となっています。
授業料免除制度の詳細はこちら
理学部・理学研究科では、学生が学業生活を送る上で様々な悩みやトラブルが生じ得ることを踏まえて、理学学生に特化した専用の窓口を設けています。相談した内容や個人情報等の取扱いについては十分留意されてますので、気軽に利用して下さい。
その他、理学部学部生や理学研究科大学院生限定の各種サポート制度を用意していますので適宜ご活用下さい。
■ (理学)相談窓口
相談窓口1 理学系学生相談室
利用可能時間:(火曜日)13時~17時
(水曜日) 9時~13時
(金曜日)12時~16時
相談窓口2 海外への留学相談
■ 女子大学院学生専用リフレッシュルーム 令和6年度新設
理学研究科・多元数理科学研究科所属の女子大学院生向けに「リフレッシュルーム」を開設します。休養室としても作業部屋としても利用することが可能です。
利用可能時間:平日午前9時~17時まで
※ 利用を希望する場合、理学部教務学生係(理学C館101号室)までお問合せ下さい(要事前登録)。

■ あかりんご隊
名古屋大学「あかりんご隊」は理系女子学生のコミュニティで、理系女子が気軽に話せる環境づくりや、子どもたちに科学の面白さを伝える活動を展開しています。理学部・理学研究科の女子学生も積極的に参加しています。
https://acalingo.jimdo.com/
■ 理学部オンライン個別ブース 令和6年度<設置予定> 乞うご期待!
理学部では、将来国際的に活躍のできるリーダー人材の育成やこれを実施するための教育環境整備のために「理学部特定基金」
を設置しています。この趣旨に賛同頂いた寄附者の意向に沿う形で、教育研究環境の整備の一環として新たに個別ブースを設けて、
オンライン会議等様々な活動に利用頂ける予定です。
※ 詳細については設置後にあらためて周知する予定です。(事前予約制)。
■ 理学系女子カフェ 令和5年度新設
自然科学分野における女性比率(教員・学生)の低さが叫ばれて久しいですが、世間からみた場合の偏った見方や固定観念がある
あることもまた事実です。このような環境の中で、女性比率の数字を上げる施策を進めることも大事ですが、現役女子学生が抱える
悩みを気軽に打ち明けられるような場や研究分野の異なる学生同士の交流の場等の機会を提供することが大事であると考え、理学部
・理学研究科・多元数理科学研究科・環境学研究科の女子学生であれば誰でも参加できる「理学系女子カフェ」というイベントを実
施しています。常設ではありませんが、開催時には穏やかな雰囲気の中で、人間関係、研究、進路、情報交換等多彩なトピックで会
話を楽しんでいます。ここから研究分野を超えた交流や人的ネットワークができたり、こういった活動がまわりまわって女性比率向
上の一助となるのではないでしょうか。未だ始まったばかりですが参加者の声等を受けて内容が拡充されていくものと思います。
※ 開催する際には事前に周知を行いますので、気軽にご参加下さい。
■ 学生ラウンジ及び学習室
学部学生及び大学院生は、理学部A館1階にある「学生ラウンジ」(A109号室・A110号室), 「学習室1」(A101号室)及び
「学習室2」(A105号室)を利用することができます。
利用可能時間:平日午前8時~20時まで(ただし、授業で使用する場合や、夏季・年末年始の休業日期間を除く)
注意事項:利用にあたってはいくつか注意事項や遵守事項があります。詳細は学生便覧にて確認して下さい。
■ 学部1・2年生向けロッカー
学部学生は入学後、春学期授業開始日から翌年度2月末までの約2年間、学生用ロッカーを使用することができます。
場所:理学部A館3~4階
ロッカー番号は所定の時期に掲示板でお知らせしますので確認して下さい。
注意事項:利用にあたってはいくつか注意事項や遵守事項があります。詳細は学生便覧にて確認して下さい。
名古屋大学学生支援本部では、在学生が学業生活において最大限の力を発揮できるよう様々な事業を行っています。カウンセリング・メンタルヘルス相談等の健康面、課外活動(部活動・サークル等)における学生同士の人的つながり等の社会面等の学業生活全般に関わるサポートを行う「学生相談センター」、就職活動の支援の一環として個別相談に応じるほか、本学学生専用の合同企業説明会やインターンシップの説明会等を企画・運営を行い学生のキャリアパス形成をサポートを行う「キャリアサポートセンター」、障害などなんらかの症状を抱えた学生がそうでない学生と分け隔てなく様々な修学の機会が得られるようにして、その能力を存分に発揮できるよう学業面及び学業生活面のサポートを行う「アビリティ支援センター」、を主な事業としています。困った時、何か問題を抱えてしまった時及び大学生活をより豊かにするための相談体制が整っていますので、問題を放置して長引かせたりさらに悪化するさせてしまう前に気軽にご活用ください。ご家族からの相談にも応じています。
また令和6年度から、上記のような相談機関が学内に多数あることからどこに相談していいかわからないとの声を受けて「悩みのある学生・教職員のなんでも相談窓口」を設置し、まずここで話を聞いた上で対応する相談施設に案内するいわば一時的な総合窓口が設けられていますので是非ご利用ください(相談用メールアドレス:nandemo[a]t.mail.nagoya-u.ac.jp(送信の際には[a]を@に変更して下さい。))。その他、令和6年4月1日に改正「障害者差別解消法」が施行され、障害者への不当な差別的取り扱いの禁止に加えて、事業者による「合理的配慮の提供」が義務化(従来は努力義務)されたことにより、名古屋大学も一層の対応強化を図ることによって、障害のある人もない人も互いにその人らしさを認め合いながら学ぶことができる学修環境の整備に努めています。
学生支援本部が行う事業詳細はこちらから
名古屋大学では、すべての学生が安心して学生生活を過ごせるよう相談窓口や各種制度を設けています。例えば、学生が学業生活を送る上で生じ得る様々な悩みやトラブルに対して、事案に応じた各種窓口を設置しています。医師や臨床心理士やカウンセラー等の専門家が皆さんの様々な問題に広く寄り添う体制を敷いています。相談した内容や個人情報等の取扱いについては十分留意されており、一人で抱え込むことこと等せずにお気軽に活用して下さい。例えば、(公益財団法人)日本国際教育支援協会(略称:JEES)が実施している学生向け保険、①学生教育研究災害傷害保険(略称:学研災)及び②学研災付帯賠償責任保険(略称:付帯賠責)に原則学生全員が加入することとしております。正課、学校行事、課外活動、インターンシップ、通学途中等での傷害・ケガの補償や他人にケガを負わせてしまった場合の損害賠償の補償等幅広い補償内容となっていることから安心して学業に専念できる環境にしていることや、学生寮への入退寮、福利厚生施設を活用したい、どんな施設があるのか知りたい、また大学メンバーシップ制度によって学業上とても有用な徳川美術館や名古屋市博物館等の施設入館料が無料となる等の様々な施策があります。ぜひご活用下さい。
相談窓口(ハラスメント全般:ハラスメント相談センター)はこちらから
相談窓口(健康相談・健康診断全般:保健管理室)はこちらから
国際嚶鳴館、企業や財団運営の宿舎、留学生宿舎等の学生宿舎についてはこちら
アルバイトの斡旋事業(株式会社学生情報センター、生協ほか)についてはこちらから
福利厚生施設一覧(大学生協等)についてはこちらから
美術館・博物館等とのメンバーシップ(無料入館)事業についてはこちらから
■ どこに相談したらよいかわからない場合、まずは「何でも相談窓口」に相談して下さい。
相談内容にあった窓口を紹介頂くことができます。
日本語版(周知)悩みのある学生・教職員向けのなんでも相談窓口
留学生は、特に渡日の際において様々な面で不安をもっています。最初にどんな手続きを行うのか、日本の生活や文化に馴染めるだろうか、学業や課外活動についていけるだろうか、相談体制はどのようになっているのか。名古屋大学では、これらの不安を軽減すべく渡日時にオリエンテーションを開催する等してきたところですが、これを更に進めてウェブサイト上等においてもワンストップで情報が得られるよう集約化を進めているところです。在籍する留学生、これから渡日予定の学生、留学を検討している海外の学生等が情報が得られるようにすることに加えて、名古屋大学構成員が留学生に関わる各種事項について問合せを受けた場合において助言できるようにすることが主な目的です。
情報の内容としては、①在留資格、②渡日時において行うべき各種手続き(自治体、金融機関等)、③病気やけがをした場合等のための日本の社会保障制度、④アルバイトを行う上での留意点、⑤マイナンバー制度、⑥相談体制(留学生担当教員(国際化推進教員)、チューター、キャリア相談等)、⑦関連リンク(留学生向け入試、留学生交流、関連リンク)等が主な項目となります。
これらの情報を知りたい方はこちら(ALWAYS NUサイト)から