出口 淳仁
分子組織化学研究室
修士課程2年
2024年1月時点
化学教室の印象は?

名古屋大学の化学教室は、ノーベル化学賞受賞者を輩出したこともある歴史ある教室であり、所属する教授の方々や学生が、化学の分野に関する最先端の研究を行っている印象です。最先端の研究を行うために必要な、充実した設備が揃っていると思います。

研究テーマと研究について教えて下さい。
研究で1番楽しいことやワクワクしたことは?

私は液晶に関する研究をしています。液晶はテレビやスマホなどにも用いられている物質で、分子が密に集合したドロドロとした流動的な性質を持っています。私は、液晶の中にトンネルのような空間を作り、固体や液体では起こらない、その空間内で生じる特有な現象について研究しています。研究活動の楽しみは、目的とする物質を自分の手を動かして実際に作ることができることです。物質を作るために行う化学反応では、うまくいかないことも多くありますが、その分うまくいったときにとても喜びを感じます。

あなたの将来について考えていることは?

私は化学メーカーの研究職として働く予定なのですが、化学科で学んだ知識や実験技術と、研究活動で身に着けた課題に対する取り組み方を活かして、人々の生活に役立つもの作りに携わっていきたいです。

入学先として名古屋大学理学部を選んだ理由は?
学科選択で化学科を選んだ理由は?

名古屋大学の理学部は、2年生から学科に分属されるので、大学で1年間様々な教科について学んだ後に、学科を選択できます。そのため、それぞれの学科で学ぶ内容についてより具体的なイメージを持ったあとで学科を決められると思い、名古屋大学理学部を選択しました。

化学科を選択した理由は、高校生のときから化学に興味があったことに加えて、大学1年の有機化学の授業で高校生のときには学ばなかった「なぜその化学反応が進むのか」という理屈について学んだことで、より化学に興味を持ったからです。