化学教室に入って思ったことが、総合的に見てレベルが高いということです。学部生のころから実験室に入り、プロジェクトを進めていくなど、プロの世界の中でしかできないようなことを学生のときから経験できる環境が揃っている印象を受けました。
触媒を使用して、二酸化炭素を燃料に変える研究をしています。その背景としては社会課題である、環境問題や資源の枯渇問題があげられます。その問題に対抗した解決策を考案したく日々研究に励んでいまして、分子触媒という分野を使用して私たちは二酸化炭素を有用な燃料に変えていくということを行っています。
この研究室は、有機化学という分野のもと、無機化学や分析化学など、様々な領域の化学を同時に扱うことができるので、日々新しいことを学ぶことができて楽しいですし、実際に自分で考えたものが結果として目に見えると達成感があります。
ヨーロッパなどの海外の博士課程取得を目指しています。化学というものは競争が激しい分野でもありますので、そういった競争に対抗できるよう、視野を広げて自身の力を付けていきたいと考えています。最終的な人生の目標としては、国際機関の資源関連分野などで、発展途上国の人たちにエネルギーを届けられるような仕事をしていきたいと考えています。
私は留学生として名古屋大学に入学しているので1年時のころから専攻は化学科に決まっていたのですが、小さいころから「どうしてこうなるんだろう?」といった探求心をもって物事を考えることが多く、自然や科学に興味を持っていたことが理由としてあげられます。また、名古屋大学理学部はノーベル化学賞を受賞された方が多く集まるのでそういった機関で学べることの憧れもあり、ここを選択しました。